超絶危険!?ブラザーズ
爽やかすぎる笑顔を残してキッチンへ入っていく結哉さん。

私が面食いだったら確実に惚れてるな。


「なにか手伝いましょうか?」

居候だし、なにかしたい。


「じゃあ……テーブルに食器を並べてくれる?料理はあと運ぶだけだから」

「はい!」

「……別に敬語じゃなくてもいいんだけど」

「え?でも結哉さん年上ですよね?」

「高1だよ」


…………………

驚きすぎて、高価そうなお皿を割るところだった。


高校生!?

しかも、私が高2だから……

年下!!?


こんな爽やかな高校生いるっ!?




「見えない……」

「そう?」

コクコクと首を縦に振る。


「ちなみに兄さんたちは高2と高3。母さんもよくこんな規則的に産んだもんだよね」

そうだった。

結哉さ…くんが三男ってことは、他にも二人いるんだった。


絶対イケメンだよね。




鏡の代わりになるほど綺麗に磨かれたフォークやナイフを並べていく。

「この家にメイドさんとかっていないんで…いないの?」

まだタメ口が慣れない。


「うん、いないよ。プライベートの空間に他人が居るのって耐えられないんだ、僕たち。でも家事はできないから、学校に行ってる間にお手伝いさんに色々やって貰ってる。料理も冷蔵庫から取り出すだけだよ」

「………………」




プライベートの空間に他人が居るのが耐えられないって……

「ごめんなさい」

「え!?なんで謝るの?」

「だって…私、他人なのにプライベート空間にお邪魔しちゃって……」


私、迷惑なんじゃ……。
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