超絶危険!?ブラザーズ
「りあちゃんか~可愛いね」

「…………ぇえっ!?」

つい全力で驚いてしまった…。

だって、私の外見は十人並み。
あまりに普通すぎる容姿だもん。


「そ、そんな……」

「照れてるところも可愛い~」


クッ……

なんか結城さんの言葉にいちいち赤くなる自分が悔しい。

それに何なの、この結城さんの色気は!?


タレ目気味な目

少し長めな前髪

気崩した制服から除く鎖骨とか…


って、私変態みたいだ。




「おい、イチャコラしてんじゃねーぞ。さっさと飯食うぞ」

結斗さ…く……

同い年はタメでいいのかな?


結斗くんは一見不良っぽくて、短い金髪をツンツンさせてる。

ピアスの数がすごい。

でもすごいカッコいい。

ちょっと悪が好きな子とかに絶大な人気を誇ってそうだな。







キッチンに行くと、席が決まっているのか皆さん迷うことなく席についた。

うろうろしてたら結城さんに呼ばれて、結城さんの隣、向かいに結哉くん。斜め前に結斗くんという席に座らせられた。


「おっ、美味しいっ!!ナニコレっ!?」

榊家のご飯は有名なシェフが手掛けているらしく、とっても美味しかった。


「これからは毎日食べられるよ」

結哉くんの言葉に目が輝く。




最初は嫌だった。

知らない人と一緒に暮らすだなんて。


でも、




豪華な家に美味しいご飯。

素敵な住人。







案内された私の部屋は、私の家のリビングより広くて、ベットはありえないくらいフカフカだった。

そのベットに思いっきりダイブしながら






居候も悪くない!!


この時まではそう思ってた。
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