愛しさを抱きしめて
「あぁ~、もぅ…可愛すぎ…」
咲羅の髪が首に当たって、くすぐったい…。
「きゃあっ…咲羅っくすぐったい…」
すぐに離れた咲羅の温もり。
「日和のために一肌脱いであげる」
ん??????
「日和、さぁ寝るよ!」
なんと、今日は咲羅はお泊りなのです!
布団を繋げて、手をつないで瞳を閉じる。
「日和、右京じゃ幸せに出来ないよ…」
いつの間にか向き合っていた、ゆっくりと瞳を開ける。
「ありがとう、でも右京くんが好きなの」
手を少し強めて握ると、咲羅はフッ…って笑った。
「うちは忠告したからね」
微笑むように言われ、笑顔で頷くわたし。
「咲羅、大好き」
それだけに言って夢に落ちた。
「うちも日和大好きだよ」
咲羅も微笑むように眠った。