愛しさを抱きしめて
日和のために朝ごはんのフレンチトーストを作り、ホットココアを煎れる。

「咲羅、ありがと…」

まだ眠いのか目を擦りながら、手洗い場へ向かう日和。

「咲羅、おはよう」

顔を洗ったせいか、目はパッチリ開いてて席へ座り大好物のフレンチトーストを頬張る。

「咲羅、買い物行くの?咲羅が行くならわたしもいく」

フレンチトースト美味しかった!と言いながら、言う日和はかわいい。

「うん、いくよ。準備しておいで」

はぁーいと元気よく、寝室へ戻る日和。
うちはすでに着替えていて、ショーパンに黒のタンクトップに薄い緑のパーカーを着ている。
寝室から出てきた日和は、薄いクリーム色のショーパンで薄い水色のシフォン生地の夏らしいふんわりとした半そでを着ている。
日焼けを知らない真っ白な肌、元々色素が薄いミルクティー色の髪、細長い足や腕。

「かわいいし、似合うよ」

うちが褒めるとくすぐったそうに頬を緩める日和。
無事に右京のところまで届けられるかな?
そう思いながら、日和の家を出た。

咲羅SIDE・・・END
< 14 / 52 >

この作品をシェア

pagetop