愛しさを抱きしめて

「日和、怖かったな…」

頭をよしよしとしてくれる右京くん。
自然と夢へと落ちてしまった。

「出せ」

右京志乃の一言で車が発車した。
大切そうに愛しそうに見つめられる日和。
日和を大切そうにお姫様抱っこして、家の中に入ってしまった。

「んっ…」

寝返りをすると、眠りから覚めた。

「日和」

右京くんがわたしの名前を呼びながら髪の毛を熔かしてくれるのが気持ちよくて、夢から覚めたくないと思ってしまう。

「日和」

目を開けると微笑む右京くんが居た。不覚にも頬を染めた。

「腹減っただろ?飯食うぞ」

コクンと頷き、ベットから降りた。
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