愛しさを抱きしめて
そんなわたしを満足そうに見ている志乃には気がつかなかった。
「志乃!!あの雲ふわふわしてる!!」
わたしが雲を指差す。
「わた雲だろ」
ふわふわしててわたがしみたいなのが?
「いろんなのがあるんだねぇ」
横を見ると志乃はスヤスヤと寝息を立てて、寝ていた。
「志乃?」
呼んでみても返事はない、帰ってくるのは寝息だけ。
志乃の色素の薄い茶色の髪を触ってみるとフワフワしてて、頭を撫でてみた。
わたしの手は髪の毛から志乃の真っ白な頬へと落ちた。
「プニプニ…」
ニキビなんて一つもなく、弾力もあった。
志乃のぷにぷにとした唇を触ってしまったら、志乃によって指を噛まれた。
「何悪戯してんの?日和ちゃん」
ニヤリと志乃が意地が悪い笑みをした。
「えっと…んっ…ふぁ…し…のっ…」
志乃は何回も角度を変えてキスをしてくる。