愛しさを抱きしめて

終わるころにはわたしは横に項垂れていた。

「日和、反省した?」

またニヤリとした笑みで聞いてくるので、コクリと勢いよく縦に頷いた。
志乃はちゅ…と可愛らしいリップ音をつけて、軽いキスをしてきた。
チャイムが鳴ったので各自の教室へ戻った。
なんと三時間も経っていたらしく、4時間目は文化祭のことについてだそうだ。

「文化祭、いい案ある人~?」

学級委員の生ぬるい声が聞こえ、クラスの人が次々と案を出す。

「んじゃ、和装喫茶にします。次は裏方と接待を決めます」

咲羅と話しているうちに色々決まっていた。

「それじゃ、きちんと自分の役割を覚えていてくださいね」

咲羅と二人で黒板を見ていると接待のところにわたしの名前と咲羅の名前が…

「日和、接客って書いてあるよ!」

黒板を指をさす咲羅。
咲羅、あなたも接客って書いてるよ?

「日和、波音には黙っててね!」

どうやら驚かせたいらしい。
波音くん、頭を抱えすぎて鬱にならなきゃいいけど…と心配してる私
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