I loved your smell~近くて遠い~
Ⅰ
張り出されたクラス表を見て、
3年2組へと向かう。
ざわざわと騒がしい廊下を歩き進め、
ドキドキしながらドアを開ける。
席に着いてる生徒は
たくさんいた。
少しだけ不安に駆られながらも
座席表を見て廊下側の
自分の席に座る。
私が座ったときに、
私の横を誰かが通った。
それと共に甘い香りが
ふわっと鼻をくすぐった。
振り返ると奏太(そうた)が
私の後ろに座ったところだった。