イケメン執事は幼馴染【短編】
《家》

やばい。玄関にいるよ。ルイが、ルイにバレると一番厄介。

なんでかって?
ドSなんだよ。



ルイがいなくなったのを見計らい、私は自分の部屋に行って急いで着替えた。

髪の毛から、びちょびちょなんだよね。
とりあえず、洗面所に行ってドライヤーかけてこようっと。










ドライヤーをかけ終わって、自分の部屋に戻った。



ルイ「姫。どこ行ってたのですか?」

姫華「別にどこでもいいでしょ?」

ルイ「良くないですね。あんなにも、服が濡れてた理由、聞かせてもらいましょうか?」

ルイが顔をちかづけてきて、私のベッドに押し倒してきた。

姫華「そーやって、脅しても、私は言わないから。」

ルイ「珍しいですね。姫が口答えするなんて。」

姫華「あなたには関係のないこと。言う必要があるの?」

ルイ「姫。我々執事は、お嬢様の命を自分の命にかえても、守り抜くのが使命ですから。」

姫華「そっ。とりあえず、どいて。」

私は、ゆっくり、起き上がった。

ルイ「姫はどうして、そんなにも、俺らから避けようとするのですか?」

姫華「迷惑なの。」

ルイ「そうですか。」





ルイが部屋から出て行った後、兄で今、高校三年生の正輝(まさき)がはいってきた。


正輝「ったく、姫華は本当、素直じゃねえな。本当は近くにいてほしいくせに。」

姫華「はっ?何言ってるの?」

正輝「だって、そうだろ?素直になれないだけなんだろ?」

姫華「夢華が羨ましいよ。」

正輝「そりゃあ、夢華は素直で嫌われることを怖がってないからな。」

姫華「夢華みたいに強い心を持った子がよかった。」

正輝「姫華もがんばってみたら?」

姫華「私は無理だよ。もともとの考え方が根本的に違うんだから。」

正輝「そうか。まあ、とりあえず、あいつらをあまりつきはなしすぎるなよ。」

姫華「はいはい。」

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