イケメン執事は幼馴染【短編】
《部屋》

何故か、渉がいます。

姫華「何か用?」

渉「いや、なんとなく。」

姫華「そっ。」

そーいえば、一番付き合いが長い、幼馴染なんだよね。

渉「姫は、俺らの事、どう思ってんの?」

姫華「幼馴染じゃない?それとも、執事?」

渉「なんで、疑問形。」

姫華「わかんないから。あんまり、考えた事なかったから。」

渉「そうなんだ。」

姫華「そんな事を聞きたかったの?」

渉「いや、ちょっと、俺さ姫華と付き合い一番長いはずなに、全然、姫華の事を理解できてないと思ったから。」

姫華「自分を責めてたの?」

渉「そうかもな。ルイは姫華の考えてる事、だいたい、わかってるのに、俺は、全然わからない。悔しいんだ。執事になって、姫華と一緒にいられるようになったのに、俺は全然駄目。」

私は思わず、渉を後ろから抱きしめた。

姫華「渉。ごめん。渉の気持ち、気づいてあげられなくて。」

渉「いいんだ。別に、姫華の事、もっと、理解しなきゃって、思っただけだから。」

姫華「私さ、渉の優しさに甘えてたんだね。何かあったら、いつでも、渉が隣にいてくれるの、当たり前って思ってたから。」

渉「姫華がそんな風に思っててくれただけで嬉しい。」

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