愛しい人
それから3週間が過ぎ、検診に行くと、赤ちゃんは1021gに成長。
胎動もあり、日々元気に育っていることを感じていた。
「赤ちゃん、元気だったよ!!」
久馬くんに報告する。
「…太ったな…」
「わ…私じゃないよ!!赤ちゃんが成長しているから」
太ったことを赤ちゃんの成長のせいにしてみる。
赤ちゃんの成長とともに久馬くんの表情がやわらかくなった気がする。以前より、笑顔が増えた。
今も、親が子どもを見守るような、優しい眼差しを私にむけた。そして、私のお腹に手を添えた。
「動いてる」
「うん」
「オマエに似て、おてんば娘なのかも」
「娘?まだどっちかわからないよ?」
「そっか。でも、なんとなく…娘な気がする」
久馬くんは、私の頬にそっと口づけて、言った。
「オマエに似た、かわいい娘だ」
久馬くんは、時々、私を惑わせる。いつもはぶっきらぼうで、口が悪かったりするのに…。別人のように優しく、甘い言葉を囁く。
気まぐれな彼の態度に、私はいつもいつも酔ってしまう。そして、そのたびに愛しく思うのだ。
「久馬くん」
「ん?」
「…好き」
「…わかってる」
久馬くんは、そう言って笑うと、赤ちゃんも一緒に包みこむように、私を抱きしめた。
…好き…。
胎動もあり、日々元気に育っていることを感じていた。
「赤ちゃん、元気だったよ!!」
久馬くんに報告する。
「…太ったな…」
「わ…私じゃないよ!!赤ちゃんが成長しているから」
太ったことを赤ちゃんの成長のせいにしてみる。
赤ちゃんの成長とともに久馬くんの表情がやわらかくなった気がする。以前より、笑顔が増えた。
今も、親が子どもを見守るような、優しい眼差しを私にむけた。そして、私のお腹に手を添えた。
「動いてる」
「うん」
「オマエに似て、おてんば娘なのかも」
「娘?まだどっちかわからないよ?」
「そっか。でも、なんとなく…娘な気がする」
久馬くんは、私の頬にそっと口づけて、言った。
「オマエに似た、かわいい娘だ」
久馬くんは、時々、私を惑わせる。いつもはぶっきらぼうで、口が悪かったりするのに…。別人のように優しく、甘い言葉を囁く。
気まぐれな彼の態度に、私はいつもいつも酔ってしまう。そして、そのたびに愛しく思うのだ。
「久馬くん」
「ん?」
「…好き」
「…わかってる」
久馬くんは、そう言って笑うと、赤ちゃんも一緒に包みこむように、私を抱きしめた。
…好き…。