愛しい人
母になる瞬間
一週間後、指輪ができあがり、2人で取りに行った。
予定日が今週の土曜日。久馬くんは、できる限り立ち合いたいと言ってくれているけど、金曜日の夕方から日曜日の夕方の間に陣痛がくれば、立ち合えない。
「オレはここにいる」
私の左手の薬指に指輪をはめてくれた。
「久馬くんも」
「オレはいい」
「だぁめ!買った時くらい、はめてよ」
そう言って、ムリヤリ左手の薬指にはめた。
「オレには勿体無い」
「じゃあ、ずっと箱にしまっておくの?」
「ここにつける」
久馬くんは、シルバーのネックレスを肌身離さずつけていた。それは、競馬学校を卒業したお祝いにお父さんがプレゼントしてくれたそうだ。
そこに指輪を通してつけておくなんて…照れ屋な久馬くんらしい。
「まぁ、いいや。ずっと持っていてくれるなら」
予定日が今週の土曜日。久馬くんは、できる限り立ち合いたいと言ってくれているけど、金曜日の夕方から日曜日の夕方の間に陣痛がくれば、立ち合えない。
「オレはここにいる」
私の左手の薬指に指輪をはめてくれた。
「久馬くんも」
「オレはいい」
「だぁめ!買った時くらい、はめてよ」
そう言って、ムリヤリ左手の薬指にはめた。
「オレには勿体無い」
「じゃあ、ずっと箱にしまっておくの?」
「ここにつける」
久馬くんは、シルバーのネックレスを肌身離さずつけていた。それは、競馬学校を卒業したお祝いにお父さんがプレゼントしてくれたそうだ。
そこに指輪を通してつけておくなんて…照れ屋な久馬くんらしい。
「まぁ、いいや。ずっと持っていてくれるなら」