「お隣さんで幼馴染は恋の対象になりえますか?」
「ほのかじゃねぇと無理だ」
「……?」
もう何もかんも隠してたって仕方ねぇ。
「ほのかとの事思い出すだけですげぇコーフンすんのに、他の女じゃ話にならねぇ」
「へ?え?あ、あの…」
「こないだベランダから入った時も、短い丈のワンピース着て横になってんの見て、本格的にヤベェと思ったし。今も…木に押し付けて無理矢理キスしてぇ」
真っ赤になってるほのかがあの日、キスした時みてぇで可愛い。
「俺が一方的に傷付けて別れてからずっと…今もほのかを傷付けたのを後悔してんだ」
「…統一郎」
「大事にすっから…俺と付き合えよ」
「ん、統一郎がいいっ」
飛び込んで来た躯を抱き締めて、軽く唇を合わせる。
「男が口紅をプレゼントするのには裏があんの知ってるか?」
「ぅ…裏?」
「その口紅の分だけキスして返してくれって事だからな」
「ぇ」
「ちなみに服にも意味あるからな」
「ぃっ…」
「脱がしたいからプレゼントするんだ」
「ぬっ……」
「昨日買ってやったやつ…うちにあるからな」
顔を真っ赤にして腕の中で暴れ足掻くほのかを、更にキスして抱き締める。
「ちゃんと着ろよ?」
「っ…ゃ」
「せっかく選んでやったってのに…」
「ぁ……ぅん…着る…ちゃんと着る」
ほのかは人からの好意を無に出来ない奴だ。
「そりゃよかった…脱がすのが楽しみだな」
「とっ…統一郎っ」
「今度は泣いて悦ばしてやる…怖いだの痛いだの…言わせねぇからな」
「っ~」
両膝裏に腕を入れて抱き上げる
「ぅわっ!」
「暴れんなよ、ほのか…具合悪そうだな。ゆっくり休めるとこに連れてってヤルから、な?」
「いっ…いいっ!いいから…」
「そんなにイイのか?嬉しいぜ、お前も俺とイキたがってたなんて」
「解釈違うっ!」
多分、俺、今すげぇ悪い顔ってやつしてるんだろうな。
中庭を離れ、校舎に向かう。人目に晒されて噂が広まれば俺には都合がいい。
「やだ!岸田先輩!」
「岸田君、何なのよその子!」
周りから何と言われようが構わねぇ。
「統一郎…降ろしてお願い…」
ほのかは恥ずかしがっていると言うより、顔面蒼白だ。
「気分悪いのか?悪ぃ…すぐに送ってやるからな」
額にキスをして構わず歩く。職員室でほのかの担任に声を掛けると、俺の担任にも伝えてくれるとの事だ。
鞄を手にほのかを抱いたまま校門を出る。
「まだ気分悪いか?」
「も、大丈夫だから…降ろして…」
「ダメだ。家までちゃんと送るようにお前の担任からも言われてるしな」
「ホント…恥ずかしいからっ」
「これから毎日このスタイルで登校してやるよ」
「いらないっ」
「俺はITOとか言うのを払拭しなきゃなんねぇしな」
「……」
「身も心もこんな一途な奴いねぇだろ?何せほのかじゃねぇと…」
「あ~~っ」
ぎゃあぎゃあ言いながらも抱き上げたまま家に着くと、俺はそのまま自宅に向かう。
「統一郎っ、うち隣っ」
「そのくれぇ知ってる」
玄関の鍵を開けて靴を脱ぎ、二階の部屋に入る。
「さて…ゆっくりしようぜ?二人っきりなんだしな」
俺たちはまた始まった。空白の二年を埋めながらこの先を――。
「……?」
もう何もかんも隠してたって仕方ねぇ。
「ほのかとの事思い出すだけですげぇコーフンすんのに、他の女じゃ話にならねぇ」
「へ?え?あ、あの…」
「こないだベランダから入った時も、短い丈のワンピース着て横になってんの見て、本格的にヤベェと思ったし。今も…木に押し付けて無理矢理キスしてぇ」
真っ赤になってるほのかがあの日、キスした時みてぇで可愛い。
「俺が一方的に傷付けて別れてからずっと…今もほのかを傷付けたのを後悔してんだ」
「…統一郎」
「大事にすっから…俺と付き合えよ」
「ん、統一郎がいいっ」
飛び込んで来た躯を抱き締めて、軽く唇を合わせる。
「男が口紅をプレゼントするのには裏があんの知ってるか?」
「ぅ…裏?」
「その口紅の分だけキスして返してくれって事だからな」
「ぇ」
「ちなみに服にも意味あるからな」
「ぃっ…」
「脱がしたいからプレゼントするんだ」
「ぬっ……」
「昨日買ってやったやつ…うちにあるからな」
顔を真っ赤にして腕の中で暴れ足掻くほのかを、更にキスして抱き締める。
「ちゃんと着ろよ?」
「っ…ゃ」
「せっかく選んでやったってのに…」
「ぁ……ぅん…着る…ちゃんと着る」
ほのかは人からの好意を無に出来ない奴だ。
「そりゃよかった…脱がすのが楽しみだな」
「とっ…統一郎っ」
「今度は泣いて悦ばしてやる…怖いだの痛いだの…言わせねぇからな」
「っ~」
両膝裏に腕を入れて抱き上げる
「ぅわっ!」
「暴れんなよ、ほのか…具合悪そうだな。ゆっくり休めるとこに連れてってヤルから、な?」
「いっ…いいっ!いいから…」
「そんなにイイのか?嬉しいぜ、お前も俺とイキたがってたなんて」
「解釈違うっ!」
多分、俺、今すげぇ悪い顔ってやつしてるんだろうな。
中庭を離れ、校舎に向かう。人目に晒されて噂が広まれば俺には都合がいい。
「やだ!岸田先輩!」
「岸田君、何なのよその子!」
周りから何と言われようが構わねぇ。
「統一郎…降ろしてお願い…」
ほのかは恥ずかしがっていると言うより、顔面蒼白だ。
「気分悪いのか?悪ぃ…すぐに送ってやるからな」
額にキスをして構わず歩く。職員室でほのかの担任に声を掛けると、俺の担任にも伝えてくれるとの事だ。
鞄を手にほのかを抱いたまま校門を出る。
「まだ気分悪いか?」
「も、大丈夫だから…降ろして…」
「ダメだ。家までちゃんと送るようにお前の担任からも言われてるしな」
「ホント…恥ずかしいからっ」
「これから毎日このスタイルで登校してやるよ」
「いらないっ」
「俺はITOとか言うのを払拭しなきゃなんねぇしな」
「……」
「身も心もこんな一途な奴いねぇだろ?何せほのかじゃねぇと…」
「あ~~っ」
ぎゃあぎゃあ言いながらも抱き上げたまま家に着くと、俺はそのまま自宅に向かう。
「統一郎っ、うち隣っ」
「そのくれぇ知ってる」
玄関の鍵を開けて靴を脱ぎ、二階の部屋に入る。
「さて…ゆっくりしようぜ?二人っきりなんだしな」
俺たちはまた始まった。空白の二年を埋めながらこの先を――。