「お隣さんで幼馴染は恋の対象になりえますか?」
私…もう泣かないよ/俺…もう間違えねぇ
Q:一度別れた初恋の人と、また付き合う事になりました。周りの友達の反応は?
「元サヤ~!」
「恋愛小説みたい~!」
美春と知美にはちゃんと話をした。二人はすっごい喜んでくれたの。
何だか恥ずかしくて、まだ信じられない///
統一郎と…また付き合う事になったなんて///
昨日は早退してから、統一郎の部屋で…。
今度はすごく優しくて、痛くもなくて、変になっちゃいそうで少し怖かったけど、何度も統一郎が声を掛けてくれた。
ちっとも変じゃないし、私が変になると、統一郎も我慢…出来なくなっちゃうって。
けどさっきなんか、女の先輩がすごく睨んで来たり、さっきなんか囲まれそうになったんだけど、美春と知美が助けてくれた。
「僻みで集団で虐めるとか、ありえなくないですかぁ?」
「ほのかが選ばれたんですよ~?何か大人気ないし」
二人のお陰で先輩たちはいなくなった。
統一郎は美春たちから聞いたみたいで、対策を考えるって。何だろ?
Q:初恋の元彼女と再び付き合える事になりました。でも彼女が虐められていると聞きました。どうしますか?
「…放っとけるわけねぇだろ」
ほのかのツレから、ほのかが女に囲まれて、虐められそうだったと言われた。
何か考えねぇと…またほのかを泣かせちまう。啼かせるのとは訳が違うからな。悲しくて泣かせるなんて間違いは二度としたくねぇし。
「岸田く~ん」
「あんな子、やめなよ」
「さっきなんて睨まれたのよ?」
相変わらずウルセェ奴らだ。ほのかはそんな事しねぇんだよ。
「…ウルセェな…アイツはお前らと違うんだよ」
鬱陶しい…何とかしねぇと、ほのかにゼッテェ何かするつもりだろうな。
「帰るぜ、ほのか」
教室まで迎えに行く。周りがどんなに騒ごうが、俺には関係ねぇ。
「うん」
ほのかは俺に集る女に何かされたからって、俺に言ってくるような奴じゃない。寧ろ俺に面倒掛けねぇように黙っちまう。
だから心配になる。
健気なんだか頑固なんだか…昔からそうだ。弱くて可愛い癖に、強がって背伸びして。
俺の気なんて、これっぽっちも理解しちゃいねぇんだ。
けど対策は練らなきゃなんねぇな…このままじゃエスカレートするばっかだろうし。何よりやっぱし、俺のせいでほのかを泣かせたくはねぇ。
「統一郎?」
「んぁ?」
「どしたの?」
「…あぁ…どうやってほのかをなかそうか考えてた」
「…もう十分泣いたよ」
困ったように眉を寄せるほのかの腰を、強引に引き寄せる。
「ゎ…」
そんな事にも慣れないほのかは、恥ずかしそうに俯いちまうんだ。
さらさら流れる髪から、赤い耳が覗く。身を小さくしてされるがままでなんていられたら、俺だっていろいろと都合が悪い…性心衛性上、でな。
「そういう【泣く】じゃねぇよ」
「……?」
わけがわからない…と、俺を見上げるほのかの額にキス。またすぐ真っ赤になって俯いた。
「俺の下で【なかせ】るんだ…二人きりで、な」
「っ」
漸く理解したらしいほのかは、腰に回した腕を抓りながらまた真っ赤になり、小さな声で【バカ】と呟いた。
……やっぱ性心衛性上、かなりよろしくねぇ。
「痛ぇよ、ほのか」
「…こんなのくらい平気な…っ」
言いかけて止めたかと思えば、また赤い。
「痛ぇモンは痛ぇ。俺はマゾじゃなくてサドだ」
「でも…っ」
反論しようと顔を上げたのに、目が合うとまたすぐ俯く。
「…へぇ~?」
不意に思い出した。ほのかが俺に反論しようとした理由。
「…あれはヤってる最中だったし、お前がヨすぎて我慢出来ないだろうから耐えてやったんだ」
「っ~」
背中や肩、腕にはほのかの爪の跡や引っ掻き傷がある。堪え症のなくなった俺は、莫迦みてぇにほのかを振り回しちまったから、経験のねぇほのかが付けた傷はそれを如実に物語る。
俺はマゾじゃねぇが、そう言う時に付けられる傷は悪くねぇ。もっと付けさせてやりてぇくらいだ…ほのかの跡、だからな。
「元サヤ~!」
「恋愛小説みたい~!」
美春と知美にはちゃんと話をした。二人はすっごい喜んでくれたの。
何だか恥ずかしくて、まだ信じられない///
統一郎と…また付き合う事になったなんて///
昨日は早退してから、統一郎の部屋で…。
今度はすごく優しくて、痛くもなくて、変になっちゃいそうで少し怖かったけど、何度も統一郎が声を掛けてくれた。
ちっとも変じゃないし、私が変になると、統一郎も我慢…出来なくなっちゃうって。
けどさっきなんか、女の先輩がすごく睨んで来たり、さっきなんか囲まれそうになったんだけど、美春と知美が助けてくれた。
「僻みで集団で虐めるとか、ありえなくないですかぁ?」
「ほのかが選ばれたんですよ~?何か大人気ないし」
二人のお陰で先輩たちはいなくなった。
統一郎は美春たちから聞いたみたいで、対策を考えるって。何だろ?
Q:初恋の元彼女と再び付き合える事になりました。でも彼女が虐められていると聞きました。どうしますか?
「…放っとけるわけねぇだろ」
ほのかのツレから、ほのかが女に囲まれて、虐められそうだったと言われた。
何か考えねぇと…またほのかを泣かせちまう。啼かせるのとは訳が違うからな。悲しくて泣かせるなんて間違いは二度としたくねぇし。
「岸田く~ん」
「あんな子、やめなよ」
「さっきなんて睨まれたのよ?」
相変わらずウルセェ奴らだ。ほのかはそんな事しねぇんだよ。
「…ウルセェな…アイツはお前らと違うんだよ」
鬱陶しい…何とかしねぇと、ほのかにゼッテェ何かするつもりだろうな。
「帰るぜ、ほのか」
教室まで迎えに行く。周りがどんなに騒ごうが、俺には関係ねぇ。
「うん」
ほのかは俺に集る女に何かされたからって、俺に言ってくるような奴じゃない。寧ろ俺に面倒掛けねぇように黙っちまう。
だから心配になる。
健気なんだか頑固なんだか…昔からそうだ。弱くて可愛い癖に、強がって背伸びして。
俺の気なんて、これっぽっちも理解しちゃいねぇんだ。
けど対策は練らなきゃなんねぇな…このままじゃエスカレートするばっかだろうし。何よりやっぱし、俺のせいでほのかを泣かせたくはねぇ。
「統一郎?」
「んぁ?」
「どしたの?」
「…あぁ…どうやってほのかをなかそうか考えてた」
「…もう十分泣いたよ」
困ったように眉を寄せるほのかの腰を、強引に引き寄せる。
「ゎ…」
そんな事にも慣れないほのかは、恥ずかしそうに俯いちまうんだ。
さらさら流れる髪から、赤い耳が覗く。身を小さくしてされるがままでなんていられたら、俺だっていろいろと都合が悪い…性心衛性上、でな。
「そういう【泣く】じゃねぇよ」
「……?」
わけがわからない…と、俺を見上げるほのかの額にキス。またすぐ真っ赤になって俯いた。
「俺の下で【なかせ】るんだ…二人きりで、な」
「っ」
漸く理解したらしいほのかは、腰に回した腕を抓りながらまた真っ赤になり、小さな声で【バカ】と呟いた。
……やっぱ性心衛性上、かなりよろしくねぇ。
「痛ぇよ、ほのか」
「…こんなのくらい平気な…っ」
言いかけて止めたかと思えば、また赤い。
「痛ぇモンは痛ぇ。俺はマゾじゃなくてサドだ」
「でも…っ」
反論しようと顔を上げたのに、目が合うとまたすぐ俯く。
「…へぇ~?」
不意に思い出した。ほのかが俺に反論しようとした理由。
「…あれはヤってる最中だったし、お前がヨすぎて我慢出来ないだろうから耐えてやったんだ」
「っ~」
背中や肩、腕にはほのかの爪の跡や引っ掻き傷がある。堪え症のなくなった俺は、莫迦みてぇにほのかを振り回しちまったから、経験のねぇほのかが付けた傷はそれを如実に物語る。
俺はマゾじゃねぇが、そう言う時に付けられる傷は悪くねぇ。もっと付けさせてやりてぇくらいだ…ほのかの跡、だからな。