天然王子様に振り回されて
そしたら―――







「わぁぁぁぁ!!!!


千秋先輩、駄目です!

暴力は駄目ですーーーー!!!!!」




体育館の影から、可愛い可愛い羽依が飛び出してきた。









・・・・・・・・・・・・・・・え?



驚いた俺は、永井さんの胸倉を離してしまった。





「けほっ」


永井さんが1つせきをした。

けれど、怯えている様子はない。




ってか。





「なんで羽依が・・・・・?」


「茜に・・・・黙って見てろって言われて・・・・・・」




石原ーーーーーーーー!!!!


なんか考えてたのって、コレかよ!




「千秋先輩・・・・・」


羽依が、上目遣いに俺を見る。

瞳がうるうると潤んでいる。




・・・・・・・・・っ////


そ、それは反則でしょ・・・/////





「私のこと、遊びじゃなかったんですよね?」


「勿論!!!」


即答すれば、羽依は、ボロボロと泣き出した。





ええぇぇぇぇぇぇぇ!!???



ぎょっとした俺に、羽依が抱きついてくる。







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