天然王子様に振り回されて
ニコッと笑う千秋先輩。


うぅ・・・優しい・・・・///






「でも、なんで娘がいるから駄目なんだ?」



茜が、怪訝そうな声で話を戻した。





そう。


離婚しているのに、なんでだろう・・・。




「私は、お父さんのこと全然知らないのに・・・」




永井先輩は、私を睨みながら言った。





「優しいからよ。


『離婚していても、あの子の父親には変わらない。

それなのに、同じぐらいの歳の子と、関係は持てない。


君は・・・もっと素敵な人と付き合な』



って、言ったんだから。」




あぁ、だから、か。


だから、永井先輩は・・・





「千秋先輩と付き合った私を見て・・・

ちょっとでも苦しめばいいのにって、

思ったんですね?」





永井先輩は頷いた。


そして、苦笑を浮かべた。



「ただの自己満足よ。


それに、私が振られたのは、たぶん、

志津さんに、まだ未練があるからだろうし。


飯田さんのことより、

本当はそっちの方が強いんじゃないかな。」





・・・・・・・・・え?


それって、つまり・・・・・・





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