天然王子様に振り回されて
「たっだいまー羽依~♪」



はい。


お母さん登場☆





って、はぁぁぁぁぁぁぁ!!???




「ちょっと待って!

たしか、最近帰ったばっかじゃなかった!?」


「今度はしっかり有給を取ったのだよ。」


「それ、普通だから・・・って、なんで?」



お母さんは、今日もピシリとスーツを着ていた。


でも、そんなキリッとしか格好とは反対に、キョトンとした顔をした。




「分かんないの?冬休みよ、冬休み。」



冬休みって・・・



「早くない?」


「大丈夫。正月まで休むから。」


「・・・・・・それ、部長さん知ってるの?」


「知ってるわけないじゃーん!お休みはそんなにもらえないのよぉ」



でっすよねー!



「お母さん!」


「はいー?」


「それは駄目だと思う!!!」


「なんでぇ~?」


「クビになるから!」


「ま、そこはなんとかなるでしょ。」


「いやいや、なんないでしょ。」


「なるってー」


「なんない、なんない。」






―――それから数分後。




押し問答の末。



私はなんとか、クリスマスを過ぎたら仕事に戻る・・・


・・・と、お母さんに約束させた。










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