天然王子様に振り回されて
「羽依はしてあげないのぉ~?千秋君にぃ。」



酔った人の戯言(タワゴト)。



普通はそう考えるはずのところだけど・・・


今この場では、そんなことになるはずもなく。





千秋先輩が、にっこりと私を見た。



「そうですね、お母さん♪

羽依・・・・・・してくれるよね?」






なんだろう。


こんな光景、前にも見た気がするぞ。




冷や汗が流れた時・・・








――ちゅっ






・・・・・・・・・・・・・・へ?





頬に何か、柔らかいモノが触れた。




横を見れば、茜の顔が至近距離に。








「・・・・・・・・・んん?」



首を傾げれば、茜が悪戯っぽく笑った。





「羽依のほっぺた、柔らかいな。

かーわいいっ♪」








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん!?




ま、まままま、まさか・・・・・・







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