天然王子様に振り回されて
「・・・・・・っ///ありがとう、ございますっ」


「どういたしまして。」




なんだか幸せ気分になっていると。


私はある重大なことに気付いた。






私・・・千秋先輩へのプレゼント、無いじゃん!!!




うわっ、何やってんの私!







「ち、千秋先輩!」


「うんー?」



首を傾げた千秋先輩に、私はばっと頭を下げた。






「すみませんっ!

私、千秋先輩へのプレゼント、無いんです!!!」



申し訳なさでいっぱいになりながら言えば。




「ん?別にいいよ?俺があげかっただけだし。」


なんてのんびりした声がかかった。




でも、でも!




「私だけ貰うなんて、嫌です!

それに、私だって千秋先輩に何かあげたいですっ!」



だから後日渡します、そう言おうとすれば。








「じゃ、俺、羽依からのキスがいいな。」









・・・・・・千秋先輩が、

とんでもないことを言い放った。






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