天然王子様に振り回されて
そして――




「千秋先輩!」


強く呼びかける。




「うん?」


千秋先輩がちょっと屈んだ時。




うんと背伸びをして・・・・・・








――ちゅっ





そっと、触れるだけのキスをした。






すぐさま離れる。



だって恥ずかしいもん!






熱い顔を隠しつつ、千秋先輩を上目遣いで見れば。






ポカンとした顔で、呆然と突っ立っていた。



けれど、数秒後には、目を見開き。


顔を真っ赤にさせた。






「え、えぇ!?う、羽依・・・してくれた、の?」



あわあわと言う千秋先輩に、

熱い顔のまま、こっくり頷いた。


それを見た千秋先輩は、ぱぁっと顔をほころばせて。





ぎゅぅっと私を抱きしめた。




「な・・・・・・/////」


瞬時に赤くなる私。




そんな私の耳元で、千秋先輩は甘く囁いた。



「羽依、可愛すぎ。」








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