天然王子様に振り回されて
酸欠になるかって頃、千秋先輩の唇が離れた。




はぁはぁ荒い息をしてる私を、ぎゅぅっと抱きしめる千秋先輩。


そして、もの凄い発言をした。







「・・・羽依。」


「・・・・・は、い?」


「俺、頑張って羽依と釣り合うカッコイイ男になるから、見ててね?」




・・・・・・・・・・・・・はい?




「えーっと、あの、つまり。

千秋先輩は今、自分はカッコよくないと?」


「うん!だから頑張るね!」




ガッツポーズを見せる千秋先輩。






思わず、ガックリしてしまった。







そのルックスで、カッコよくないとか・・・



天然にも程があるでしょう!!!







「千秋先輩、充分カッコイイので、

そのままでいいですよ・・・・・・」


「え!?本当!?すっごい嬉しい!」




千秋先輩はそう言って。



今度は、触れるだけのキスをした。





赤くなる私に、千秋先輩は明るく言った。




「だって、羽依が嬉しいこと言ってくれたから♪」









・・・・・・・・・もうっ・・・///



千秋先輩の腕の中で、

赤くなりながらも私は、ため息をついたのだった。







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