天然王子様に振り回されて
「茜・・・ありがと。」


「当たり前だろ。羽依泣かせた奴は、私が全員ぶっ倒す!」


「あはは。頼もしいね。」




いつの間にやら涙は乾いていて。


私は茜の腕の中で、そっと微笑んだ。





「茜、昨日学校休んでたでしょ?大丈夫?」


「あー・・・昨日は40℃の熱が出た。」


「はい!!??」


40℃の熱が出て、なんで昨日の今日で学校に来てるの!?



「私、丈夫だから。昨日の朝40℃で今日の朝36.2℃。」


「茜、恐るべし・・・・・」


「ってか、昨日、告白したのかよ?」


「あ、うん。実は、そのことで話さなくちゃいけないことがあって・・・」





私は昨日のことと、さっきまでのことを茜に話した。




茜は黙って聞いてくれたけど、話が終わると、恐ろしいことを言い出した。






「羽依、私、ちょっくら三木の大馬鹿野郎を殴りに行って来るわ。」


「はい!!!??」


「じゃ。」


「いやいやいや!待って茜!」


「なんだよ。」


「なんだよじゃなーい!なんで三木先輩を殴る事になるの!}


「なんで?羽依を守れなかっただけじゃなく、こんなに不安にさせて、泣かせたんだ。当然だろ。」


「あ、茜・・・・・・/////」




男前すぎる!!!惚れちゃう!!!




って、惚れてどうする!

そうじゃなくって!









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