天然王子様に振り回されて
私は何とか落ち着くと・・・
・・・・・・・・周りが見えてきた・・・。
――ヤバイ。
非常にヤバイ。
というのも。
今は休み時間で、ここは2-A前の廊下。
もちろん他の生徒がいるわけで・・・
・・・ガン見されている・・・・・
そ、そりゃそうだよね。
学校の2大王子様の1人に、こんな平凡女が抱きついてるんだもん・・・。
あぁ、女の子の視線が痛いっ!!!
そして何より恥ずかしい!!!
恥ずかしさから、私が三木先輩から離れようとしたら――
―――ぎゅぅっ
「・・・・・・なっ・・・/////」
三木先輩が、強く私を抱きしめた――。
今度は三木先輩の腕によって、私の額は強制的に三木先輩の胸板に押し付けられる。
ひ、ひぇぇぇぇぇぇ////