天然王子様に振り回されて
学校の2大王子様と呼ばれるこの2人。
三木千秋先輩。2年。
"天然王子様"
森井千春先輩。2年。
"俺様王子様"
2人は幼馴染で、すごい仲がいい。
そして、超絶イケメンだ。
だから、自然と2人は学校の2大王子様になったってわけ。
「ふぅ~ん。アキ、マジなんだ。」
「マジもマジ。超マジだよ。」
「そうか。じゃ、俺が応援してやるよ。」
「わぁ!ありがとー!」
「で、えっと・・・・」
「あ、飯田羽依です!よろしくお願いしますっ!」
「よろしく。
じゃ、俺は退散するわ。ごゆっくり~♪」
そう、森井先輩は教室へ入っていく。
その途中――私とすれ違った時、森井先輩は私の耳に小さく囁いた。
「アキってけっこう独占欲強いから、気をつけたほうがいいよ?羽依ちゃん。」
えっ・・・・・・?
振り返れば、森井先輩は意味深げな笑みを見せた――。