天然王子様に振り回されて
そ、それは、ヤキモチ・・・ですか!?
―――――結局あの後・・・・・・・
三木先輩がなかなか私を離してくれなくて、2時間目サボっちゃったんだよね。
で、只今、昼休み。
教室の私の机で、茜とお弁当を食べてる。
「あー、もう、ホントムカつく!!!」
茜がガブッと唐揚げにかぶりつきながら言う。
茜は今日も豪快な食べっぷりだなぁ・・・なんて思いつつ。
「何がムカつくの?」
茜に聞いてみる。
「そりゃー、三木に決まってんだろ!」
「えぇ!?三木先輩!?なんで・・・というか、茜、呼び捨てって・・・・・・」
「呼び捨てにしたくもなるだろうが!クソッ!私は羽依不足で死にそうなんだぞ!!!」
「へ?私不足?」
「そうだよ!三木のせいで羽依といれる時間は少なくなるし、羽依はなんかボーっとしてるし。」
「え!?ボーっとしてた!?」
「してたしてた。すげぇしてた。どーせ三木のこと考えてたんだろ。」
「~~~/////」
「ほら、図星だ。
はぁ~・・・羽依の他に可愛い子探そうかなぁ・・・・・・」
「茜、私、茜のことも好きだよ?茜との時間も大事にするから。
今日はゴメンね?」
「あーっもう!なんでそう可愛いこと言うかなぁ。
私も羽依が大好きだーーーーー!!!!」
茜はガバッと私に抱きついた。