天然王子様に振り回されて
三木先輩は絶賛困惑中。


茜はプイッとそっぽを向いた。

実に不機嫌そうに。




「・・・・・女だからって、羽依が好きだって気持ちは、変わんないんだからなっ!」





ほんのり頬を赤くして言う茜は、すごくすごく・・・・・




「か、可愛いっ!!!」



「だ、誰がだよ!?」


眉間にしわを寄せ、怪訝そうに聞いてきた茜。




「茜がっ!!!」

私は勿論即答!


「は、はぁっ!?私が可愛いわけないだろっ!羽依が可愛い、の間違いだろ!?」



えぇっ!?


茜、全否定!?



というか!





「私、可愛くないから!すっごい平凡女子だからっ!!!」


「「羽依は可愛いっ!!!」」




み、三木先輩と茜がハモった・・・・・・。


三木先輩、さっきまで困惑してたのに、すごい勢いでなんてことを・・・






「も、もう!2人とも、おかしいよっ!!!」



私は、顔を赤くさせつつも、なんとか叫んだ。



この2人、どうしてこう、恥ずかしいことを・・・しかも、完璧お世辞を、サラッと断言口調で言うの!?



おかしいよっ!!!








< 34 / 152 >

この作品をシェア

pagetop