天然王子様に振り回されて
パニック状態に陥れば・・・・・・


耳元で、三木先輩の声が。




「あのさ、羽依って、さっきの女と仲良いの?」


「は、はいっ・・・・親友、ですっ・・・・・・・」



うわぁぁぁぁぁぁぁ!!???


三木先輩の声が近い!!!



心臓が壊れる!!!ぶっ壊れちゃう!!!!!





「ふぅん・・・・・親友、ねぇ?」


「あの、三木先輩?」



なんか、お顔が怖いんですが・・・。




「ムカつく。」


「へ?」




むかつく??





首を傾げれば、三木先輩はハッとして、バツの悪そうな顔をした。



「ごめん。俺、独占欲強いみたい・・・」


「へ?」


「・・・・・・・ヤキモチ、妬いた////」


「なっ////」




三木先輩も、私も、顔を赤くする。



そして、三木先輩は、顔を赤くしたまま、私をじぃっと見た。



「女に嫉妬しちゃうくらい、独占欲強い俺だけど・・・

それでも、いい?」




自信無さそうに言う三木先輩。




そんなの!




「いいに決まってるじゃないですかっ!

私が好きなのは、三木先輩なんですからっ!!!」



そう、キッパリ言い切った。










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