天然王子様に振り回されて
お母さんは神出鬼没です
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「み、三木先輩、ホント、いいですからっ!!!」
あわあわと呟く私を、三木先輩は完全無視。
ずんずんと私の手を引き、私の家へと向かう。
―――えーっと、只今、私と三木先輩、下校中です。
で、三木先輩に送ってもらっちゃってるんですよ・・・。
先輩なのに送ってもらうとか、私、何様だよっ!!!
いや、彼女だけど・・・彼女だけども!
さっき通り過ぎた十字路、三木先輩は右で、私は左だったんだ。
それなのに、三木先輩左に曲がっちゃって・・・・・・
ただでさえ、私のクラスのホームルームが長引いて待たせちゃったのに!
「み、三木先輩~・・・もういいですってばぁ~」
悪いですよぉ~
そう声をかければ、三木先輩はクルッとこっちを振り返った。
わぁー・・・メチャクチャ不機嫌そうな顔ー。
「ねぇ・・・羽依は、俺といたくないの?」
切なそうに呟く三木先輩。
そ・・・・・
「そんなわけないじゃないですかっ!いたいです!
私、三木先輩といたいです!!!」