天然王子様に振り回されて
「羽依ー?見苦しいとは何よぉ、見苦しいとはぁ。失礼ね~」


「失礼なのはお前だっ!!!なんでいきなり酔っ払ってんの!?」


「今日帰国したら羽依がいなくて寂しくてぇ~」


「こっちは学校があんの!!!」


「休めよぉ」


「休めるかっ!!!だいたい、今日帰国するとか聞いてないし!」


「だってビックリさせようと思ったんだもん~。」


「だったら寂しいとか言うな!酒を飲むな!」



言い合いを始めれば・・・・・






「プッ」




三木先輩がふきだした。





「はははっ・・・ご、ごめん・・・・・。今の羽依が、あんまり新鮮だからっ・・・・くくくっ」




笑い続ける三木先輩。





思わず頬が熱くなった。




お母さんはニヤリと笑った。





「君、羽依の彼氏なんだっけぇ?」


「はい。」


「ほうほう。じゃあ、こっちに来たまえ。」


「「え?」」



私と三木先輩の声がハモった。




お母さんが指差したところは――私の家の中。







「ほら、早くー。羽依もぉ。

3人で飲むぞぉー!」









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