天然王子様に振り回されて
あー、はい、そうでした。


うちのお母さんも三木先輩も、どっか抜けてるんでした・・・。





じゃあ、今、常識人って私だけじゃん!?










「ねぇ、千秋君~。」


「なんですか?お母さん。」



もはや呼び方気にしてませんね、お2人とも。



「なんで羽依、"三木先輩"なんて呼び方なのぉ?」


「あ、やっぱそう思います?」




・・・・・・・気にしてました。


というか、この雰囲気・・・





「普通、恋人同士なら、名前呼びよねぇ。」


「ですよねぇ。」




・・・・・・・・・うん。やっぱり・・・ヤバイ気がする。





「「羽依」」


2人の声が、綺麗にハモった。






「千秋って呼びなさい。」

と、お母さん。


「呼んでくれるよね?」

と、三木先輩。








あぁ、やっぱり・・・・・・こういう展開になるんですねぇー!!!


私、心の中で叫んだ。

思いっきり。








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