天然王子様に振り回されて
第2章
可愛い彼女*千秋side*
―千秋side―
朝。
俺は羽依の家の前で、インターホンを鳴らした。
すぐに、可愛い羽依の声が聞こえる。
《み・・・じゃない、千秋先輩!おはようございますっ》
あぁ、また三木先輩って呼ぼうとしたんだね?羽依。
《あのあの、非常に申し訳ないんですが・・・
・・・・・先に学校行っててもらえます?》
「先に・・・1人で?」
自然と顔が強張るのがわかった。
インターホンから聞こえる羽依の声は、あわあわとした。
《すみません!お願いします!今ちょっと非常事態で・・・・・
・・・・・・あぁっ!だからなんでソコでするの!?》
・・・・・・・・???
非常事態?
というか、今、誰がどこで何をしたの?
気になるなぁ・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・うん。決めた!
俺は即座に心を決め、羽依の家のドアの方に近寄り、
ドアを開けた。
「おじゃましまーすっ」
そう一声かけて、勝手に上がりこむ。
だって、色々気になるし。
うん、普通だよね。