天然王子様に振り回されて
「本当に、いいんですか?私なんかで。」


俺は思わずため息をついた。



「あのさ、俺、すでに告白してるよね?

なんでそんなこと聞くの?」




羽依はなにやらもごもごと、口の中で何か呟いていた。



そして、唇を尖らせた。




「だって、私、不安なんですもん。


私だけ想ってるのかもとか、

夢だったのかもとか、

そんなことばっかり思っちゃうんですもん。


どーせ、ネガティブ思考ですよーだっ!」




プイッ


顔をを背けた羽依。



かすかに見える頬が赤かった。






え、何。


なになに、なんなの!?



この可愛い生き物!!!






――あぁ、もう。


駄目だこりゃ。




俺は羽依の可愛さにノックアウトされた。





ぎゅぅっと羽依を抱きしめる。


というか、抱きしめずにいられない。





「羽依、可愛すぎ・・・・///」


「へ?な、なんですかっ!?」



俺に抱きしめられた羽依は困惑してて。


俺の顔が赤いことには、

気付かなかったみたい。









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