天然王子様に振り回されて
ハテナマークを浮かべていると、三木先輩が床に座った。


なぜか、正座。


それに流されるように、思わず私も正座をする。



いや、なんでよ。


そうツッコミつつも、三木先輩の真剣な瞳に、思わず背筋を伸ばす。






「・・・・・・・羽依。」



あぁ、なんで呼び捨てにするかなぁ。


そんな真剣な、どこか熱っぽい声で呼び捨てにされたら・・・

心臓もたないじゃん。



















「今更だけど、俺と付き合ってください。」







「・・・・・・・・・・・・はい?」













予想外すぎる言葉に、私から間抜けな声が出た。





あれ?なんか幻聴が聞こえたぞ?




私、疲れてるのかなー?




・・・・・・・だって、ありえないでしょ?










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