天然王子様に振り回されて
・・・・・・・・・・・は?


お遊び?

羽依とのことが?




「そんなわけあるかっ!」


ありえないって。



答えれば、石原はぐっと俺に詰め寄ってきた。





「じゃあ・・・・なんで昨日、他の女と抱き合った?」







・・・・・・・・・・え?


他の女と抱き合った?




なんのこと・・・・・・・・って、あ。





アレのこと・・・か?





「もしかして・・・永井(ナガイ)さんとのこと?」


「ああん?だから、なんで抱き合ったのか聞いてんだよ!」


「なんでって・・・・・・頼まれたから・・・」


「はぁ!?テメェ・・・頼まれたら抱きしめんのかよ!」



胸倉をつかまれそうな勢いの石原。


怖い!

怖すぎるって!





「事情があるんだよ!」


「事情だと?」



どす黒いオーラを出しまくっている、

石原がギロリと俺を睨む。





俺は慌てて事情を話す。





「永井さん・・・・・彼氏と別れたとかで、泣いてて・・・

『千秋君・・・私のこと、抱きしめて?

お願い・・・・・慰めてほしいの・・・・・・』


って言われて・・・・断ったんだけど、

周りの女子にまで『お願い!』って言われて・・・


しょうがなく・・・・・・・」





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