その恋、取扱い注意!番外編(旧題 幼なじみは取扱い要注意)
「湊! 酷いよ。彼女は誠心誠意――」
「帰ってくれないか」
「湊っ!」
私の言葉を無視して、アリサさんに告げる湊。
アリサさんはくしゃっと顔を歪ませて、両手で顔を覆う。そして立ち上がってそのまま玄関に駆け出した。
「アリサさんっ!」
玄関に向かう背中から、憮然とした表情で座ったままの湊に向き直る。
「湊! そんないい方しなくてもっ!」
ソファの上に彼女のバッグと真っ赤なコートが置かれているのが目に入る。
それを掴むと、アリサさんを追った。
「ミミ!」
階段を駆け下り、扉を開けた。
目の前にちらつく雪。植え込みの木や街路樹はうっすら雪化粧を始めていた。
角を曲がるアリサさんの駆けていく後姿が目に入る。
その方向に滑らないように気をつけながら追いかけた。
「アリサさ――」
角を曲がってすぐのところにアリサさんはいた。なぜか彼女のボーイフレンドのイーサンもいる。
「帰ってくれないか」
「湊っ!」
私の言葉を無視して、アリサさんに告げる湊。
アリサさんはくしゃっと顔を歪ませて、両手で顔を覆う。そして立ち上がってそのまま玄関に駆け出した。
「アリサさんっ!」
玄関に向かう背中から、憮然とした表情で座ったままの湊に向き直る。
「湊! そんないい方しなくてもっ!」
ソファの上に彼女のバッグと真っ赤なコートが置かれているのが目に入る。
それを掴むと、アリサさんを追った。
「ミミ!」
階段を駆け下り、扉を開けた。
目の前にちらつく雪。植え込みの木や街路樹はうっすら雪化粧を始めていた。
角を曲がるアリサさんの駆けていく後姿が目に入る。
その方向に滑らないように気をつけながら追いかけた。
「アリサさ――」
角を曲がってすぐのところにアリサさんはいた。なぜか彼女のボーイフレンドのイーサンもいる。