その恋、取扱い注意!番外編(旧題 幼なじみは取扱い要注意)
振り向きざまに、小さな衝撃を受ける。
「ちゃんと前をみろよな。また怪我するぞ」
湊だった。倒れないように両腕を掴んでくれていた。
「湊……」
「凍りつきそうじゃないか」
湊は自分の着ていたモスグリーンのカーディガンを脱ぐと、私の腕に通し着せてくれる。
今まで着ていた湊のカーディガンはほんのり暖かくて、抱きしめられているみたいに落ち着く。
「ありがとう」
湊は私を通り越して、アリサさんの方を見ていたけれど、おもむろに腕を伸ばした。私の肩を抱いたのだ。
「行こう。風邪をひく」
湊は私を促し、アパートメントに向かって歩き出した。
玄関を入ると、暖房の暖かさが芯まで冷え切った身体にしみいる。
ソファに座ると、湊はジャム入りの紅茶を持ってきてくれた。それから隣に座った。
「ちゃんと前をみろよな。また怪我するぞ」
湊だった。倒れないように両腕を掴んでくれていた。
「湊……」
「凍りつきそうじゃないか」
湊は自分の着ていたモスグリーンのカーディガンを脱ぐと、私の腕に通し着せてくれる。
今まで着ていた湊のカーディガンはほんのり暖かくて、抱きしめられているみたいに落ち着く。
「ありがとう」
湊は私を通り越して、アリサさんの方を見ていたけれど、おもむろに腕を伸ばした。私の肩を抱いたのだ。
「行こう。風邪をひく」
湊は私を促し、アパートメントに向かって歩き出した。
玄関を入ると、暖房の暖かさが芯まで冷え切った身体にしみいる。
ソファに座ると、湊はジャム入りの紅茶を持ってきてくれた。それから隣に座った。