その恋、取扱い注意!番外編(旧題 幼なじみは取扱い要注意)
番外編「俺は女じゃないっつーの」
湊 12歳の12月のある日の出来事
「湊―」
うるせえな……眠いんだよ。朝食、一緒に食べたんだから、日曜日ぐらいゆっくり寝かせてくれ。
階下から聞こえる母さんの声を無視。
「湊ぉー」
あーうぜえ。
ドアの方を向いて眠っていた俺はゴロリと背を向けた。
ドアが開いた。
「湊っ!」
どんっ!と俺の身体にぶつかるようにしてベッドに飛び乗ったのはミミだった。
てっきり母さんかと思った。
「ねえ! 湊っ! 起きてよ! 起きて!」
お前もうざい……。
ミミが布団の上に乗っているにもかまわず、布団を頭まで引き上げる。
「きゃっ!」
俺の上にミミがゴロッと転がる。
俺の一つ下のミミは小学5年にしては小柄だ。
「もうっ! 湊っ! 起きて! みんなでお出かけするんだからっ」
揺さぶる手が布団をめくる。俺は仕方なく眠い目を開けた。
やるな。母さん。自分よりミミが起こした方が、効果的だと知っているんだ。
「湊―」
うるせえな……眠いんだよ。朝食、一緒に食べたんだから、日曜日ぐらいゆっくり寝かせてくれ。
階下から聞こえる母さんの声を無視。
「湊ぉー」
あーうぜえ。
ドアの方を向いて眠っていた俺はゴロリと背を向けた。
ドアが開いた。
「湊っ!」
どんっ!と俺の身体にぶつかるようにしてベッドに飛び乗ったのはミミだった。
てっきり母さんかと思った。
「ねえ! 湊っ! 起きてよ! 起きて!」
お前もうざい……。
ミミが布団の上に乗っているにもかまわず、布団を頭まで引き上げる。
「きゃっ!」
俺の上にミミがゴロッと転がる。
俺の一つ下のミミは小学5年にしては小柄だ。
「もうっ! 湊っ! 起きて! みんなでお出かけするんだからっ」
揺さぶる手が布団をめくる。俺は仕方なく眠い目を開けた。
やるな。母さん。自分よりミミが起こした方が、効果的だと知っているんだ。