トーフマン
・・・・・・嘘である。この物語はまだ続く。
恥ずかしい話なのだが、シダバーに囲まれたあと、混乱したおれは手足をムチャクチャにふりまわした。寝転がった姿勢で。だだをこねる子供のように。
で、そのムチャクチャにふりまわした手足で、シダバー十体を全員ぶっ倒してしまったのである。
我にかえり、立ち上がると、シダバー達はみんな地面に倒れたまま動かなくなっていた。
状況を理解したあと、おれは両手で顔をおおった。
「ええぇ・・・・・・」
なんか猛烈に恥ずかしい。
あまりにも、情けなかったので、作者も思わず完結ボタンを押しそうになってしまったみたいだ。
遠くから見ていた少女が言った。
「ダッセェ」
「ち、ちがうんだ、少女よ!おれのやりたかった戦いはこんなのじゃ・・・・・・」
少し離れた場所で様子を見ていた、餅とユウ・Uーも、あきれた表情をしている。
「おまえ、ふざけてんのか?」
とユウ・Uー。
「真面目にやってくださいよ」
と餅。
「だからちがうんだって!」
おれはあたふたしながら、必死で言い訳を考えた。
そのときだ。
「なんだおまえは」
聞き覚えのある、抑揚のない声が響いた。