トーフマン
クモシダバーは、おれの姿を見て驚き、肩を震わせた。
「おまえ?何故だ?どうやって瓦礫から出てきた?」
「これがTFシステムの力だ!」
おれはベルトに手を添えて言った。
「このベルトには、実験体となり、傷ついてきたユウ・Uーさん達の想い、研究者である餅達の想い、そして、親父の想い、シダバーから愛する家族を守りたいと願った、たくさんの人達の想いがこめられているんだ!このベルトの力で、おれはおまえを倒す!!」
クモシダバーは、顔の撃たれた箇所から、青い血を流しながら、後ずさった。
「ばぎゃぎゃぎゃっ!?馬鹿な!?馬鹿な馬鹿な馬鹿な!?信じられない信じられない!?人間が人間がたかが人間ごときが!?そんな我々シダバーと同等の力を!?いやそれ以上の力を持つなんて!?ありえないありえないありえないありえないありえないありえない ありえないっ!!!!」
「クモシダバー!親父の命を、人々の命を遊ぶようにして奪ってきた、おまえ達シダバーを、おれは絶対に許さないっ!!」
おれは、構えた。
静かに息を吸う。
ゆっくりと吐く。
そして、呟く。
「モードチェンジ・・・・・・MaboDofu」