トーフマン




・・・・・・ぼぉっ





全身が、緋色に染まる。


高熱が、炎を生み、おれの体を包み込む。




「くそ!くそくそくそくそくそくそくそくそくそくそぉぉぉぉぉ!!」


クモシダバーは、背を向け、空に向かって高く跳躍した。また逃げるつもりのようだ。


「遅いっ!」


おれはジャンプした。


一瞬で、クモシダバーの頭上まで飛び上がる。


クモシダバーは、空中で硬直した。おれの動きが、見えなかったようだ。


おれは、話しかけた。


「・・・・・・クモシダバー、おまえはさっき、他の命を守ろうとすることを、馬鹿にしたよな?」


にらみつける。


そして叫ぶ。


「守る力を、なめんじゃねえぞっ!!」






「マーボークラッシャァァァァァァッ!!キィィィィィック!!!!!!」






麻婆の炎をまとったおれの蹴りが、クモシダバーの体をつらぬいた。


「ばぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」


悲鳴をあげながら、クモシダバーは爆発した。






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