生徒会の恋愛事情
「華羅姉、用事ってなんだよ?」
「悪いけど、説明は中に入ってから。
ほら、早く早く。」
華羅お姉ちゃんは、ドアをそっと開いて中に入る。
「失礼します。」
あたしと光唆も続いて入室した。
そこには3人の人がいた。
「華羅、その子達が今年の一年生候補?」
男の人が華羅お姉ちゃんに尋ねた。
彼はハーフなのだろうか、髪はシルバーブロンドで、彫刻のような美しい顔立ちをしている。
「はい、聖也先輩。
妹と幼馴染みです。」
「確かに華羅ちゃんと似てるね。
とっても賢そう。
お隣の男の子も。
こんにちは!」
「こんにちは…」
挨拶されたから、あたしと光唆も挨拶を返す。
今挨拶してくれた人は可愛い人だった。
それでいて何処にでもいそうな女子高生という感じで、親しみやすそうだ。