生徒会の恋愛事情


「華羅姉、用事ってなんだよ?」


「悪いけど、説明は中に入ってから。
ほら、早く早く。」


華羅お姉ちゃんは、ドアをそっと開いて中に入る。


「失礼します。」


あたしと光唆も続いて入室した。


そこには3人の人がいた。


「華羅、その子達が今年の一年生候補?」


男の人が華羅お姉ちゃんに尋ねた。

彼はハーフなのだろうか、髪はシルバーブロンドで、彫刻のような美しい顔立ちをしている。


「はい、聖也先輩。
妹と幼馴染みです。」


「確かに華羅ちゃんと似てるね。
とっても賢そう。
お隣の男の子も。
こんにちは!」


「こんにちは…」


挨拶されたから、あたしと光唆も挨拶を返す。


今挨拶してくれた人は可愛い人だった。


それでいて何処にでもいそうな女子高生という感じで、親しみやすそうだ。



< 10 / 385 >

この作品をシェア

pagetop