生徒会の恋愛事情
「二人なら任せられそうね。
華羅ちゃんが自信持って推薦するって言ってただけありそう。」
儚げ美人なお姉さんが、そう言って微笑んだ。
「小百合(サユリ)先輩!
そんな自信持ってってわけではなかったんですが…」
華羅お姉ちゃんが照れたように弁解をする。
でも、あたしにはどうでもいい。
あたしは、何故あたし達がここにいるのかを早く知りたかった。
「あ、あの…いったいこれは…」
あたしが尋ねようとした、まさにその時である。
「香里奈(カリナ)!
一年生候補のデータは何処だ!?
…って、もう来てたのかよ。」
ドアから勢いよく誰かが入ってきた。