生徒会の恋愛事情


華羅お姉ちゃんは知らないんだよね。


あたしが弥先輩を好きだって事を。


「沙羅ちゃんが大丈夫なら、続き始めましょうか。」


それで…弥先輩も気付いてないんだよね?


で、華羅お姉ちゃんと弥先輩はお互いが好きなんだよね?


そう考えると、妙に納得してしまった。


そしてそのままいつも通りに会議が始まった。


終わった後はそのまま解散だった。


解散って言っても、今日が見回りの華羅お姉ちゃんと聖也先輩は残ったんだけど。


「光唆!
沙羅が倒れたらちゃんと病院に連れて行ってね!」


「華羅お姉ちゃん、もう本当に平気だから。」


「でも油断したら駄目でしょ?」


「まあ、そうなんだけど…
聖也先輩、今日はありがとうございました。」


「…気にするな。
気にするなら体調管理をちゃんとしろ。」


「はい。」


もう一度お礼を言って、あたしは光唆と一緒に帰る事にした。



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