生徒会の恋愛事情
弥先輩に信頼されている。
そう思うと、あたしの心はどういしようっもなく弾んでしまう。
きっと、生徒会役員として本当の仲間になれたって思えたからだ。
「さて…華羅、そろそろ行かないといけない時間ですよね。」
「うん。
この部屋のおかげで、並ばないといけない手続きとか全部出来たからあとは飛行機に乗るだけだけど、もう行かなきゃ。
ほら美羅、もう行くよ。」
「はーい。」
聖也先輩の隣でジュースを飲んでいた美羅も、グラスを置いて立ち上がった。
あたし達は特別な道を通って、お見送りの向かう。
「美羅ちゃんね、聖也さんのこと気に入っちゃったみたい。
凄い勢いでアタックしてる。」
香里奈先輩が耳打ちして教えてくれた。
確かに、美羅が好きそうな感じである。
失礼な事をしてないか、とっても不安だ。
後で聖也先輩に聞かなきゃ。
そんな事を考えていたら、飛行機が見える所までやってきた。
「僕達はここまでしか行けません。」
弥先輩が言うと、華羅お姉ちゃんは頷いた。