生徒会の恋愛事情
「…否、兄貴も言った通り俺が悪かった。
初対面で怒鳴り散らしてごめん。」
「いえ、そんな。」
「はいはい!
この話はここまで!
それより早く説明してあげなくちゃ。
入学式そうそうに呼び出しちゃったわけなんだし。」
香里奈さんが言ってくれたおかげで、その場は落ち着いた。
あたし達は小百合さんに座るように言われて、近くの席についた。
会長さんが上座にあたるところに座り、左の側面に窓側から、勇也さん、小百合さん、香里奈さんが座り、右側には聖也さん、華羅お姉ちゃんが座っている。
あたしと光唆は、会長さんと向かいあう形で座っていた。
入学式の時よりも、会長さんが断然近い。
会長さんは、聖也さんに引けをとらないぐらい綺麗な顔をしていた。
漆黒の髪、日に焼けてないだろう白い肌、吸い込まれそうになる瞳、筋通った鼻筋…何もかもが綺麗で、あたしは彼に見とれてしまった。
「では、説明しましょうか。」
彼は優しく微笑み、丁寧に説明してくれた。