生徒会の恋愛事情
「ん?」
光唆は聞き返す。
「ねえ光唆…あたし達、もう一回友達になれるかな?」
あたしじゃなくて、光唆しだいな気がした。
「当たり前だろ?
幼馴染は永遠の親友だからな!」
そう言って、光唆は笑ったけど、その笑顔はいつもと違うものだった。
「ありがとう。」
今、とても傷付けてしまった光唆…あたしから言うのも悪いとは思うんだけど
「これからもまた、宜しくお願いします。」
今までと同じ友情は、確かに作れないかもしれない。
でも、あたしと光唆が過ごしてきた時間が消えるわけではなかった。
だから、あたし達が幼馴染である事は変わりなかった。
「何改まってんだよ!
ったく…とりあえず、明日は同じ新幹線で行くからな。
寝坊すんなよ。」
「寝坊が心配なのは光唆の方だよ。」
あたしが知ってる光唆は、本当の光唆の一部にすぎないかもしれない。
でも今目の前にいるのは、間違いなく光唆だった。