生徒会の恋愛事情
恋バナ
「明日で合宿も終わりね。」
小百合先輩が荷物を纏めながら言った。
「終わっちゃいますね
すっごく楽しかったから、帰りたくないです。」
香里奈先輩が答えて、あたしも肯定した。
今日は合宿最後の夜だ。
明日は朝起きて、ご飯食べて、別荘の掃除してから帰るだけだ。
最後の晩だから、オールしていっぱい喋りたいなんて気持ちもあるけど、先輩達は結構寝るの早いから無理かな?
そんな事を考えている時だった。
「小百合先輩!
沙羅ちゃん!
せっかくだから女の子のお泊りの定番しましょう!」
「香里奈ちゃん、お泊りの定番って?」
「勿論、あれですよ!
恋と男子について語り明かすんです!」
香里奈先輩はガッツポーズでもしそう勢いだ。
「そうね。
女の子だけで集まり機会もないし、楽しいかも。
沙羅ちゃんは?」
「あたしは…実はオールでお喋りしたいって思ってました。」
だから香里奈先輩がああ言ってくれたのが凄く嬉しい。
「じゃあそうしようか。
男の子達の部屋まで聞こえない程度の声で。」
小百合先輩の言葉を合図に、楽しい夜が始まった。