生徒会の恋愛事情
「その気持ち、大事にしてね!
なんかあったら相談載るし。
頑張ってね!!」
香里奈先輩の言葉にあたしは頷いた。
「はい!」
あたしはこの日、決心したんだ。
あたしなんかが弥先輩を好きになっていいかは分からない。
勿論、華羅お姉ちゃんの恋を邪魔するつもりもない。
ただ、堂々と好きでいよう。
好きでいていいか悩むんじゃなくて、弥先輩を好きでいる事を肯定しよう。
たとえ、叶わない恋であっても。
あたしの気持ちは楽になった。
「沢山話して下さって、ありがとうございました!」
「そんな!
小百合先輩と違って、あたしは大した話は出来なかったから。」
「そんな事ないと思うよ?
香里奈ちゃんの言ってた事、私の心にも響いたもん。
…さあ、もうこんな時間だから寝ようか。
明日、欠伸ばっかりしてたら聖也君に怒られちゃう。」
あたし達は電気を消して、布団を被る。
この日、あたしはぐっすり眠ったのだった。