生徒会の恋愛事情
「そうだね。」
2学期は始まったけど、華羅お姉ちゃんはまだ日本にはいない。
あと2週間ぐらいかな。
「それまでに色々頑張っておかないとな。」
「そうだね…あたしの主人公生活もあとちょっとなんだな。」
「だな。
もう華羅姉の台詞覚えたんじゃねえの?」
「流石に全部は覚えてないよ。
でも逆に、自分の分の台詞が覚えられてないかも。」
「本来の沙羅の台詞、ちょっとだろ?」
「ちょっとだけど、二役やると膨大になるの!
そういう光唆は?」
「俺はもうとっくに。
一役だからな。」
そう、あたしの本来の役の台詞は多くない。
一年生は台詞が少ない分、裏方や文化祭自体について勉強する事が多い。
あたしは練習でこそ沢山の台詞を言わなければならないが、覚えるわけではないので、そういった準備もやらないといけなかった。
「2学期になったら行事の準備で忙しいって弥先輩が言ってたけど、頑張らねえとな。」
「本当にそれね。
体調には気を付けなきゃ。」