生徒会の恋愛事情


そんな感じで、夜から朝にかけてバタバタだったけれど…今日もいつも通りの生徒会はある。


華羅お姉ちゃんは生徒会の皆にも言ってないみたいで、あたしは朝からひやひやしてます。


教室に着くまではばれたくないという華羅お姉ちゃんは、あえてギリギリに学校に行くみたいなんで、あたしも華羅お姉ちゃんと一緒に事にした。


「沙羅は先に行ってくれていいんだよ?」


「いいの。
せっかく帰ってきてくれたんだから、久しぶりに一緒に学校行こうよ。」


「おう!
沙羅が可愛い事言ってる!
寂しかった?」


「!
蛇持先生みたいな事言わないでよ!!」


なんて事を言い合いながら、生徒会に間に合うようにギリギリに登校して、本当に時間がヤバかったから、最後は廊下を走り抜けた。


「じゃあ、あたしから入るよ。」


あたしはそっとドアを開ける。


「おはようございます…」


時間ギリギリに来た事もあり、隠し事している事もあり、挨拶は控えめになってしまった。


それでも光唆や先輩達はいつも通りで、強いていうなら、こんな時間なんて珍しいねと言われたぐらいで。


「昨晩から今朝にかけて、色々ありまして…」


「昨晩から?
それは大変でしたね。
学校に来て大丈夫ですか?
連絡さえくれれば、用事がある時は休んでも構わないですよ。」


「ありがとうございます。
でも、用事の都合上、学校に来ないといけなくて…」


皆が不思議そうな顔をしたので、そろそろかなって思った。




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